●入室のきっかけ
成長期の息子達(中学1年、小学5年)の食事内容に自信が持てず、食養を学びたいと考えていました。私自身は第2子出産後から10年間無月経です。そんな中、先生の本に興味を持ち、ご連絡をしたところ、厳しく優しいお人柄に触れ「この先生のもとで学びたい」と申し込みをしました。
入室後のことですが、先生のお宅で、お掃除ロボットがお掃除していたことがありました。文明を否定するのではなく、古くからの知恵も近年の開発物もその時の自分に適した物は活用するという先生の姿勢に感動しました。
恭子注:そうなんです。
私は怠け者なんです。いい加減なんです。
この方は、とても愛らしい優秀な方ですが、完璧な理論の持ち主でした。「ですが」ではなく、優秀で完璧な、、、というべきでしょうね。そして、この優秀な完璧さが、実はネックだったのです。
数学が得意分野の頭の良い方でした。
1/f f分の1 のゆらぎ、が人生には必要です。
自動車のハンドルもアソビが必要です。
蟻の集団存続には怠け蟻が必要です。http://blogs.yahoo.co.jp/happy_kyoko2007/69168559.html
●無月経について
第二子出産後、実家のもめごとと仕事(SE)のストレスから食事を殆どせずにお菓子ばかり食べている時期が有りました。眠れない日も多かったです。今思えば、ストレスと食事、生活の乱れが無月経の原因でした。
第3子が欲しかったので、不妊治療専門病院で約3年間のホルモン治療を受けました。治療中に甲状腺ホルモン低下症であることも分かり、内分泌科で治療を5年間受けました。しかし、薬漬けで身体が消耗し、目覚めることも眠ることも薬が無いと出来ない状態になってしまい、一大決心のもと自己判断で少しずつ薬をやめました。
通院中に朝食から肉・魚を沢山摂るという指導を受けていたので、通院をやめた後は「自己判断で薬をやめてしまった」という後ろめたさから糖質制限に近い食事をするようになりました。3年位糖質制限に近い食事を続け、浮腫みやだるさは軽くなったのですが、酷い便秘に悩まされ、発作的に糖質が欲しくなってパンやお菓子を食べては「意志が弱い」と自分を責めていました。
恭子注:最近、糖質ダイエットなるものがすごい勢いではやっています。
しかし、危険です。
砂糖に代表される糖質を摂ることは大変良くないことです。
一時的に糖質ダイエットで体調がよくなるのは、この砂糖抜きが効いたのです。
一言で言えば、良い炭水化物(米)と悪い炭水化物(砂糖、菓子パン)があると思ってください。
また、無月経治癒のために鍼灸治療、聴覚トレーニング、熱鍼器、黄土よもぎ蒸し器の購入をしました。
今回、教室に通うにあたって、夫は「また無駄に終わる民間治療の一つ」と考え、良い顔をしませんでした。
・無月経治癒を目的とした購入などは今回を最後にすること
・教室で教わった事は、どんなに良いと思う事でも家族に強要しないこと
恭子注:これは、私の謂う「自分だけしあわせになりなさい」に相当します。
まずは、自分だけ恭子式マクロを実行し、健康になれば、それから(1年後)家族は自然にわたしもやりたい、となります。
この二つを自分の心に決めて一年間教室に通う事にしました。
●教室に通ってから変わった事
・便秘薬を使わなくなった
便秘解消のために、常時2〜3種類のサプリメントを飲んでいました。入室前の2月に発芽玄米を食べ始めると毎日大きい便りに恵まれるようになり、サプリメントも便秘薬もやめることが出来ました。1回目の授業の後、先生の指示で黒豆玄米ご飯とけんちん汁を4週間続けました。毎日、黒い便がバナナ1本出るようになりました。
恭子注:
大きい便りこそ、内臓からのラブレター、これが出るようになれば、健康への切符を手にしたも同然なのです。
ちなみに、上の糖質ダイエットの大きな落とし穴は、便秘などの胃腸障害が出ることです。
・背中や首の下、顔に湿疹が出来た
5月末から背中がかゆくなり、7月中旬に背中のかゆみが治まると、今度は首の下(胸の上)がかゆくなりました。その後は、1か所が消えるとその少し上というように順番に額まで、強いかゆみが出てきました。8月中旬に強いかゆみは治まりましたが、皮膚の掻き跡が目につき人に会うのが怖かったです。また、かゆみが酷い時は身体が重だるく、いつも眠かったです。先生にお聞きすると、排毒症状とのことでした。教室に通っていなかったら、皮膚科に直行し、玄米菜食もやめていたと思います。
恭子注:この方は、たくさんの治療、健康法を遍歴してきた方です。
良いと思ってしてきたことですが、たくさんの毒素も体内に持っています。
皆さんの好転反応で一番多いのが、湿疹です。
・味覚が変わった
糖質制限に近い食事をした頃は発作的にお菓子やパンを食べてしまうことが月に数回有ったのですが、入室後はそれが無く、自然に砂糖を摂らずにいられています。今まで肉・魚ばかり食べていたのに、夫と子供達のために肉や魚料理を作っても「美味しそう」とは思っても「食べたい」と思わないのが不思議です。先生のレシピは肉や魚以上に美味しいのだと思います。ただ、腹十分目以上まで食べ過ぎてしまうことが良くあります。また、食事会や飲み会などで心配されてしまう(?)のが少し嫌です。
恭子注:この、ひとに心配されてしまう…
例えば、痩せるなど…
動物性蛋白質(肉、魚)や、スイーツを食べないこと、を心配されるのは、玄米菜食を始めた方全員です。私も30年前マクロビオティックをやり始めた頃、激やせして(美貌が落ちた???)ので、心配されました。
でも、自分の中では、しっかりと力がついてきたことが分かるのです。自分の健康は自分で守りましょう。
他人の言葉に負けずに。
・食事作りの過程を大切にするようになった
今まで時間と戦うようにバタバタと食事作りをしていました。包丁を始めに道具、食材を大切にすることを教えて頂き、そうして丁寧に作った食事の美味しさと食事作りの楽しさを知りました。それは、物を大切にすること、人を大切にすること、自分を大切にすることにつながっていっているように思います。
・心が楽になった。穏やかになった。
-人から良く見られようとする自分の「見栄欲」に気づいた
先生に「自己判断で何かをしてしまう癖」を指摘された時、つい言い訳をしてしまいました。言い訳をしてしまった自分が悲しく、また、自分の「見栄欲」の強さを感じました。一人では挫折することでも人目が有ると挫折しないので、「見栄欲」も使いようですが、常に謙虚でありたいと思います。
恭子注:人間の仕合せを邪魔する三大欲とは…
1、金(物)欲 2、色欲 3、見栄欲
適度にもたなければ死んでしまいますので、適度にはいいのですが、
特に、見栄欲は最後までネックになります。
自分がよく見られたい、という見栄欲です。
いい子ぶりっこ、です。
本当に優しいことを求めるのではなく、優しい人と見られることを求める欲です。
-感謝の気持ちを表す
感謝の気持ちの無い人生ではありませんでしたが、感謝の気持ちを表すことを特別重んじていませんでした。
今年の父の日には、実父に感謝の手紙を出すことが出来ました。というのも、私の父は女癖が悪く、私には異母弟も居ます。また賭け事が好きで、虚言癖や盗癖が有り、私が中学生の頃には家庭は崩壊していました。私が無月経となる直前にも父が関係した揉め事が有り、それ以降、父とは完全に連絡を絶っていたのです。
手紙を出して胸のつかえがおり、楽になりました。感謝の気持ちを伝えることの重要性を感じました。また、先生と皆さんの作る空間のお蔭で、教室で話すことも出来ました。父と同じ人格と思われることが嫌で、夫にも詳しい話をしたことが有りませんでした。これも「見栄欲」だと思います。私は父似です。同じように周囲に嫌な思いをさせてしまう可能性が多分にあるのは事実です。
-物事は大きく見る。小さくても「気付き」を大切にする。
今まで、チョットした体調の変化にオロオロとして、以前よりも良くなっていることは見逃していました。「悟りも薄紙をはぐものの方が深い」とお聞きし、小さな前進を見逃さないようにしています。でも、まだまだ融通も利かず視野が狭くなってしまいます。
恭子注:皆さん少しづつは必ず良くなっているのですが、それを見逃したり、ちょっとの良い変化に感謝できないでいるのです。感謝するとその時人間は穏やかな心になっています。穏やかな心は免疫力を上げます。→健康になります。
-人を大切にする買い物
1円でも安い買い物をするのが良い主婦だと思っていました。特に専業主婦になってから、夫が一生懸命働いてくれるお金を1円も無駄にしてはいけないと思っていたのです。人を大切にする買い方をすると、徳が得られることを教わりました。購入金額は多少上がりますが、1円でも安い物を、と探し回るより、ずっと楽しいです。私の買い物で家族に良い運が舞い込むと良いな、と願いながら買い物をしています。
恭子注:無駄使いをしなさい、と言っているのではありません。
give & take
です。ひとのためには出し惜しみをしないことです。お金でなくてもいいのです、親切という心でいいのです。
-ヘアースタイルを変えた
次男出産後、ずっとセミロングだった髪を7月末にショートにしました。ショートヘアーにしたい気持ちは有ったのですが、何か思いきれなかったのです。ずっと切ることが出来なかった髪の毛は、もしかしたら私の10年間分の「欲」だったのかもしれません。
・息子達の、お菓子や菓子パンを食べる量が減った
教室の内容は、押し付けにならないよう気を付けて話をしています。「食べ物の三大悪って何だと思う?」とか私の教室での失敗談など。「あまり勉強をしなかったのにテストで良い点が取れた」と息子が言った時は「お菓子の食べる量が減ったから頭が冴えているのかな?」と言いました。
恭子注:とてもかわいく若く見えましたよ。
教室で作った物をお土産にして子供達の感想を聞くのも私の楽しみです(だから、私は教室では小食です)。
気づくと、お菓子や菓子パンを食べることがとても少なくなりました。勿論、時には食べていますが、今までは毎日のように食べていたので、遥かに少ない量です。
子供なりの私に対する気遣いもあるかもしれませんが、身体には良いので続けてほしいです。
●今後の課題
・物事を大きく見る。視野を広く。融通を効かせられるようになる。
・善と悪は6対4。完璧を求めすぎない。
・焦らない。目の前の一歩一歩を大切に、誠実に取り組む。
・人から良く見られようとしすぎない
・謙虚さを忘れない。感謝の心を持つ。そして感謝の気持ちを表す。
・よく噛む。食べ過ぎない。
・丁寧に食事をつくる。包丁を大切にする。
●最後に
最初の2ヶ月位が苦しかったです。何もかもが不安で疑問に感じることも多く、それでも「先生の仰ることに無駄や間違いはないはず」と自分に言い聞かせてやっていましたが、「本当に私の健康に良いのか?他の人は治ったかもしれないけど、私は治るのか?」とばかり考えていました。だから、先生のお話も料理の内容も頭に入らず、同じ失敗を繰り返していました。先生から「あなたは10年(教室に)通いなさい」と言われたことも有りました(でも、この時は「私みたいな面倒で大変な生徒を10年も教えて下さるのか」と先生の懐の大きさと愛を感じ、自分に落胆しながらも嬉しかったです)。「何故出来ないのか」と自問し続けた時間でした。心の底から納得して実践しないと変化は起きない(効果が無い)のですが、私は上っ面だったのです。
また、考え方の間違いを指摘されると、人格を否定されているわけでは無いと理解しつつも落ち込んでいました。丁度、この頃に見ていたドラマの主人公が、考え方の間違いは有っても周囲から愛されている人物でした。ドラマだから…というのも有るかもしれませんが、「考え方の間違いをする=嫌われている」ではないのだと思います。時々考え方の間違いに気づいて落ち込みそうになると、思い出して、前を向くようにしています。
恭子注:注意をすることは人格否定をしていることではない、と皆さんに口を酸っぱくして言わないと、皆さん落ち込んでしまいます。物事本位でよりよくなるために受け取っていただきたいと皆さんに言いますが。
今現在、月経の再開は有りません。基礎体温も二層ではありません。44歳なので、このまま閉経なのかもしれません。でも、私の身体は未だ変化を続けています。この後、どんな変化があるのか分かりませんが、今は、月経が再開することに不思議と以前のような強い願望を持っていません。それよりも、教室で教えて頂くことが面白く、穏やかで新しい毎日がとても楽しいです。
沢山のことを教えて頂きましたが、まだ自分の中で消化出来ていませんし、受け取れきれていないことも数多く残っています。やっと、歩む方向が分かってきたというところです。本当に10年かかりそうです。今後も私が予期しないことが有りそうですが、「身体を健康にするよりも、運命を健康にする」を目指して、学び続けていこうと思います。
恭子注:「物」「薬」「食べ物」で健康にすることから始めても、最終的には考え方、ひいては、生き方の修正に行きついて、運命を健康にすることを手にしていただければとこころから願っています。
今日の風邪は治っても、明日お腹をこわすからです。
半年間、有難うございました。
そして、これからも宜しくお願い致します。
恭子から一言
素晴らしいお子様二人と優しいお連れ合いに囲まれて、愛されるお母様で、妻で、絵にかいたような幸せの中にいらっしゃるのです。でも、ご自分の足元の仕合せに気付いていらっしゃらないところがありました。
ずっと長い間抱えていたトラウマ(お父様のこと)から一歩踏み出せました。
どんどん、カラを破って、よろいかぶとが外せていけると、真の健康運が得られると思います。
できる人より、出来た人を目指せ。
大好きな誰からも愛される方です。
彼女の病気???をきっかけに家中がさらに健康になられるでしょう。
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